back number「ラブストーリー」~我愛唄う、ゆえに我なし~


back numberラブストーリー(2014)

群馬出身の3人組バンド back numberのメジャー3rdアルバム。
バンドを始めたきっかけが彼女をバンドマンに取られたからというリア充感漂うバンド。
アルバム名が「ラブストーリー」ということはラブソングばかりなのだろうか。


①は当然ラヴソングだろうと思って聴いたら、日常の苦悩を描いた応援歌。
「配給されたその正解をただ言われた書き順でなぞり続ける」という歌詞は、
指示待ち人間などと揶揄される、僕ぐらいの世代の人間には少しこたえるものがあるかもしれない。
サウンド面では、中途半端なストリングスにJ-POPを感じさせる。

②は武井咲出演のCMでもおなじみのシングル曲。
イントロの単音ギターフレーズに一瞬心惹かれるが、その後は普通の楽曲。
歌詞もいたって普通のラブソング。

③は緊張感のあるイントロに期待を高ぶらせる。
ただ歌詞が受け付けない。
「君は心を隠したまま 僕の首に腕をまわす」という一節が怖い。

④はシングル曲でこのアルバムの核となるバラード曲。
これは失恋した女性をテーマにした曲か。
「出来の悪い物語の終わりを彩る」という歌詞から、
【出来の悪い物語】=【ハッピーエンドでは終わらない恋愛】、【彩る】=【歌にする】と解釈すると、
まさにback numberを象徴したような一曲に思える。

⑥もシングル曲。このアルバムのマイベスト。
ディレイを使ったギターフレーズが印象的。男目線の歌詞も遊び心があって面白い。
「焼けた肌がよく似合う 洋楽好きな人だ」 ここでいう洋楽は何なのだろう。
【One Direction】あるいは【Daft Punk】だろうか。【BON JOVI】でないことは確かである。

⑦はライブで人気になりそうな疾走感のある楽曲。
「女は美しい だけどあまりに儚すぎて」
女性ではなく女と唄うところに再び恐怖を感じる。

⑨は歪んだギターが特徴の一曲。
歌詞は曲名どおり、恋愛における「こわいはなし」。

⑩は①以来のラブソングではない楽曲。
「僕も天才ってチヤホヤされたいのに」「なんでいつもあいつばっか女にモテまくるんだ? 頭来んなぁ」
など、赤裸々に妬みや恨みを唄う。ここまで正直だと逆に清々しい。
こういうラブソング以外の曲のほうが、楽しそうに歌っているように感じるのは気のせいだろうか。

⑫は最後の曲だが、このアルバムで最もゲスい歌詞になっている。
「もう終電に間に合うように 送るようなヘマはしない」など下心を全開。
これがリアルな歌詞と言われ、称賛されるのだろうか。
綺麗なサウンドに乗っている分、尚更たちが悪い。

バンドという形をとってはいるが、ストリングスも多用。
いわゆる「J-POP」的なアレンジとなっており、聴いていて飽きてしまう。
歌詞においては、男目線の曲、女目線の曲が混在しており、
「あなた個人としてはどう思ってるの?」と問いただしたくなってしまう。

彼らは、世間の「ラブソングを歌うバンド」というイメージに擦り寄りすぎなのでは。
同じくラブソングを歌う西野カナとどう違うのかと問われたら、正直僕は答えられる自信がない。
個人的には、前作の一曲目「青い春」ような若さゆえの苦悩を唄った曲が好きなので、
どうしてもラブソングが大半を占めるこのアルバムには厳しい評価になってしまった。

評価:D

① 聖者の行進
② 繋いだ手から
③ 003
④ fish
⑤ 光の街
⑥ 高嶺の花子さん
⑦ MOTTO
⑧ 君がドアを閉めた後
⑨ こわいはなし
⑩ ネタンデルタール人
⑪ 頬を濡らす雨のように
⑫ 世田谷ラブストーリー




テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

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はじめまして~
back numberはインディーズ時代の逃した魚ってアルバムがとてもいいですよ~
最近の曲より結構激しかったりします
おすすめです!
こういうサイトを求めてました!これからも続けてください!

Re: タイトルなし

> はじめまして~
> back numberはインディーズ時代の逃した魚ってアルバムがとてもいいですよ~
> 最近の曲より結構激しかったりします
> おすすめです!
> こういうサイトを求めてました!これからも続けてください!

コメントいただきましてありがとうございます!

「逃した魚」ですか、彼ららしいタイトルですね。
貴重な情報をありがとうございます。今度、聴いてみます!
プロフィール

S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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