9mm Parabellum Bullet「Termination」~9mm弾、発砲~


9mm Parabellum BulletTermination」(2007)

2014年で結成10周年を迎える4人組みバンド 9mm Parabellum Bullet 初のフルアルバム。
武道館2days、ベストアルバム発売など、メモリアルイヤーを精力的に活動する9mm。
そんな彼らの原点ともいえるアルバム。
改めて聴くと、現在の9mmとは少し違った印象を受ける。


名刺代わりの高速ナンバー「Psychopolis」でアルバムはスタート。
意味がありそうで、おそらくない歌詞。
インタビュー記事で、歌詞は格好いい言葉を並べている。特に意味はないと言っていたのを思い出した。
中盤の「メタル風速弾きギター+シャウト」に注目!

いまなお、ライブの1曲目として演奏されることが多い「Discommunication
9mmにしては、BPMが速い曲ではないが、滝さんの癖になるギターフレーズが印象的な一曲。

「朝までかけて近付いても 最後の最後ですれ違う」

本当に欲しいものは簡単に手に入らない、だから追い求める。

激しいドラムが印象的な「Heat-Island

「もし僕が本物の勇者ならばもう死んでいるよ」

勇敢な人間はすぐ死にいたり、掃いて捨てるほどいる何もできない人間は生き残る。
昔から、そうやって人類は衰退してきた。

暗さを感じる歌詞が特徴の「Sleepwalk

「ぼくの代わりだって きみの代わりだって 掃いて捨てる程いて 問題なく回る」

1人ぐらいいなくなったところで、上手くいかなくなる組織があればそれはそれで問題だけど、
そんな組織ばかりだったら面白くない。突出した「個」を見たい。

歌メロをなぞったギターが癖になる「砂の惑星
滝さんのメロディアスなギターソロが素晴らしい。

9mmらしい歌謡曲感あふれる「Heart-Shaped Gear

「間違ったことないぜ 間違ったことしないから」

このフレーズは刺さる。中途半端な自分自身を戒めてくれる。

ノスタルジックな雰囲気の「Sundome
繊細なフレーズを奏でる滝さんのギター。速いだけではない、表現力の高いギタリスト。
歌詞は「原爆ドーム」について書かれている。

「一秒が永遠になったままの この場所に」


怪しいムードを漂わせる「Battle March
アウトロのギタープレイが非常に好み。

静と動がはっきりした「Butterfly Effect
バタフライ効果→小さな差が結果に大きな差を生む。(カオス理論)
歌詞にそれっぽいものを感じることはできなかった。語感の良さでつけているのかな。

タイトルトラック「Termination
曲名通り、終末感を漂わせる歌詞。

「明日だけが人間の持ち物」

終わりはすなわち始まりを意味する。

個人的に9mmの曲の中で好きな曲Top5に入る「The World
穏やかなAメロから段々盛り上がっていく展開。ラストもドラマチック。

「汚れの知らぬ人間だけが天国行きとか 本当のところそれがいちばんタチの悪い嘘」

別に地獄に行ってもかまわない。自分の好きなように生きることができたら。

ラストはカオスな高速ナンバー「Punishment
散文調の歌詞。9mmらしいごちゃ混ぜ感が際立つ楽曲。


改めて聴きなおすと、そんなに速い曲が多いとは感じない。
9mm=高速ナンバー。という印象があるけれども、このアルバムでは①と⑫が際立って速いぐらい。
また、9mmの特徴として挙げられる歌謡曲要素もこのアルバムでは薄め。
比較的、ギターロック寄りの要素が強く、少し歌謡曲のエッセンスを混ぜましたといった程度。

歌詞に関して言うと、現在の彼らより歌詞が抽象的な印象。
菅原さんの書く歌詞は、基本的に語感を重視している。(キザな感じ)
しかし、個々のフレーズを取りだしてみると、考えさせられるものもある。

菅原さんのボーカルがサウンドに負けているような印象を受けたり、
中盤の曲が退屈に感じたりするのが残念。
しかし、9mm Parabellum Bulletというバンドの原点がこのアルバムにはある。
「Termination」=終結。1stフルアルバムでこのタイトルをつけたのはなぜだろうか。
退屈なロックシーンを「終わらせる」という意思ではないだろうか。

評価:C

① Psychopolis
② Discommunication
③ Heat-Island (Album ver.)
④ Sleepwalk
⑤ 砂の惑星
⑥ Heart-Shaped Gear
⑦ Sundome
⑧ Battle March
⑨ Butterfly Effect
⑩ Termination
⑪ The World (Album ver.)
⑫ Punishment



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S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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