空想委員会「種の起源」~あれ、気持ち悪くない~


空想委員会種の起源」(2014)

このアルバムでメジャーデビューとなった3人組バンド 空想委員会。
「共感したら負け組!?」というキャッチフレーズからも分かるように、サブカル感の強いバンド。
サウンドとしては正統派ギターロックだが、ギターの音作りが凝っていたりする。
また、このバンドの最大の特徴は情けない歌詞。いわゆる「草食系男子」。
しかし、このアルバムを聴いて特徴が薄れているような感じがした。なんというか、気持ち悪くない。


爽やかなギターロック「カオス力学

「今いる場所 どうやって来た? どうして来た? もう忘れちゃったの?」

違和感を感じる。苦悩を描いた歌詞なんだけど、空想委員会ってこんな真面目なバンドだったけ。
クラス人気No1の女子に喋りかけたから、独占禁止法違反だとか歌ってたはずなんだけど・・・

続いても疾走感ある「八方塞がり美人
前曲よりは僕の持っている彼らのイメージに近いんだけど、何か中途半端な歌詞。
ギターサウンドはしっかり練られていて、好みなんだけどなあ。

ダンサンブルな要素を加えた「残響ダンス」
クリーンなギターフレーズが繰り返される。

「理由や経緯を超越した言葉「私は好きです」って」

好きに理由はいらない。好きだから好き、それで良いんじゃないの。僕もそう思います。

スローテンポのバラード曲「エリクサ―中毒患者
ギタリストがこのタイトル聴いたら、これしか思い浮かばないんだよ。

錆びにくいことで有名なギターの弦。この弦の事を歌っているわけではないはず。

このアルバムでは一番気に入った「ラブトレーダー

「赤と黒 どっちに転ぶ? 君の株 きっと上がるよ 教室は株式市場 値動きに注視!」

これだよ。この気持ち悪さが魅力でしょ。
経済学者ケインズが投資行動を美人投票と例えたのが頭にあったのかな。経済学部出身だったり?

約2分の短い楽曲「主の機嫌
段々、気持ち悪さを発揮してきた。
ラストの歌詞とか情けなさすぎるでしょ、だがそれが良い。

エレクトロっぽいインスト曲「To DARWIN
正直挟む必要がない。

凝ったギタープレイが好印象の「ドッペルゲンガ―だらけ
2番Bメロのミュートプレイは格好いい。

「何かが足りない 何かが足りない 何かが見えない」

このアルバムを聴いた感想がまさにこの歌詞。

跳ねるギターフレーズが印象的な「「ユートピア」検索結果

「準備が整って その時が来たなら 僕はいつでもここを捨てるよ 躊躇なく」

このバンドから「躊躇なく」なんて言われても、疑ってしまう。

バンドとしての決意表明にも感じる「空想進化論

「世界は徐々に変わっていく 目印として僕らは空想する」

格好いい・・・のか。


スリーピースバンドだけど、ギターが二人。(ドラムがサポート)
ギターが二人いるということで、ギターの音作りには工夫を凝らしている。
似た様な曲調が多い中で、エフェクトを変えることにより曲の特徴を出そうとしているようだ。

冒頭にも述べたがこのバンドの特徴は歌詞。
しかし、このアルバムではその歌詞が彼ららしさを感じない。
良い意味で、粘着感のある気持ち悪い歌詞が特徴だと思うのだけれど、今回は爽やか。
ほとんど全ての曲で、曲のタイトル名に歌詞が負けている。

正直、残念なアルバム。メジャーデビューして、守りに入ってしまったのか。
まだ、1stアルバムなので次のアルバムは空想全開の彼らを見せてほしい。
(今回は「お試し価格版」の感想になります。通常のものは、もう一曲入っております。ご了承ください。)

評価:D

① カオス力学
② 八方塞がり美人
③ 残響ダンス
④ エリクサー中毒患者
⑤ ラブトレーダー
⑥ 主の機嫌
⑦ To DARWIN
⑧ ドッペルゲンガーだらけ
⑨ 「ユートピア」検索結果
⑩ 空想進化論



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テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

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プロフィール

S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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