androp「period」~終わりではなく、ここから始まる~


androp 「period」(2014)

2011年メジャーデビューの4人組バンド androp の3rdフルアルバム。
デビュー当時から完成度の高い楽曲や斬新な映像のPVで、注目を集めてきた androp。
正直に言うと、個人的にはあまり好きなバンドじゃなかった。
その理由は、あまりにも無機質に感じたから。感情が伝わってこなかった。
しかし、このアルバムで印象が変わった。andropの音楽への愛を強く感じる一枚。


「歌」をテーマにしたミドルテンポの楽曲「Singer」でこのアルバムは始まる。

「君の声で歌って欲しい 君を超えて掴んで欲しい」

歌には力があると、僕は信じてる。
andropの「歌」に対する想いを感じる楽曲。

彼らのアンセムとなった「Voice」
跳ねるようなリズムがたまらなく気持ちいい。

「どこにも代わりのいない君の 生まれた声で歌ってよ」

全く同じ声の人はこの世にはいない。
ということは、潜在的に約70億通りの歌が生まれる可能性がある。
音楽って素晴らしい。

ハードロックのようなギターリフで始まり、リズムが変化する「Lit」
androp の演奏力の高さを感じさせる楽曲。
英語詞のサビは疾走感があり、ライブで盛り上がるの間違いなし。

レーザービームを浴びているような感覚に陥る「RDM」
間奏のカオスっぷりに注目して、聴いてほしい。

「踊りだす君を探すよ 音のまにまにリズムはこうしよう」

andropはリズム感に特徴があるけど、やはり踊らせるということを意識しているのかな。

非常にandropらしい「One」
「君」と繋がることで世界は存在するんだよという曲。
中盤の「ラララ」のフレーズは、合唱が起きるのでは。

優しいピアノバラード「Light along」
前作の「one and zero」にも、こんなような曲があったような気がする。

ストリングスのアレンジが印象的な「Six」

「探り合いの中に生れて 疑い合う事に慣れていた 6番目の僕ら」

「6番目」ってどういう意味だろう?
中学、高校をバスケ部で過ごした僕には、シックスマンという言葉に馴染みはあるのだけれども。
シックスマンは試合の流れを変えうる存在。6番目も悪くないよ。

終始鳴り響くカッティングと、多用される打ちこみが特徴の「Sensei」
このアルバムの中では、独特な存在感を放つ楽曲。

「新譜 触らずにおまけ紙に価値 ミュージック」

どう聴いても、某国民的アイドルの事にしか思えないんですが。
ということは、「先生」ってプロデューサーのあの人ですよね。

キラキラしたサウンドが印象的な「Melody Line」
この曲も「歌」がテーマ。
このアルバムは「歌」、「声」について歌っているという点で、コンセプトがしっかりしている。

ボーカルの内澤さんが飼っているペットの猫を題材にした「Neko」
可愛らしい楽曲。こういう曲も一曲ぐらいはあってもいいよね。

タイムマシンで過去と未来を行き来する「Time Machine」
あんまり意識してこなかったけど、前田さんのベースいいなあ。
まさに、ベースって感じの音。このバンドには欠かせない音。

キメがしっかりしているリズムに乗ってしまう「Under The Sun」
これはラブソングでしょうか。ちょっと、J-Pop的な歌詞が残念な気も。

シングル曲で映画の主題歌にもなった、壮大なバラード「Missing」
サビの内澤さんのファルセットは圧巻。

「恋しくて恋しくて ここには君の声はないのに」

凄く、喪失感のある曲。「声」を聴くことがもう出来ないということは、辛い。

タイトル通り、星が流れる風景を思い浮かべることができる「Stardust」

「君の為の歌を歌うよ」

このフレーズが、andoropというバンドを象徴しているように思う。


「歌」についての想いを強く感じるアルバム。andoropのメンバーは根っからの音楽好きなんだろう。
みんなに「歌」を聴いてほしい。みんなに良い音楽を届けたい。そんなメッセージを受け取った。
いままでは、内澤さんの声質や、完成度の高い演奏に、無機質な印象を持っていたけど、
秘めたる「音楽」への感情は凄く伝わった。

「period」というアルバムタイトルだけど、決して終わりを感じることはない。
むしろ、このままずっと歌い続けていくんだろうなと、感じてもらえると思う。
「歌」を大切にするバンドandoropのこれからに注目です。

評価:B

① Singer
② Voice
③ Lit
④ RDM
⑤ One
⑥ Light along
⑦ Six
⑧ Sensei
⑨ Melody Line
⑩ Neko
⑪ Time Machine
⑫ Under The Sun
⑬ Missing
⑭ Stardust



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テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

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プロフィール

S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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