相対性理論「シフォン主義」~僕は宇宙に行ってきました~


相対性理論シフォン主義」(2008)


2006年にやくしまるえつこを中心に結成されたバンド【相対性理論】 の初のCD音源。
「第1回CDショップ大賞」に選ばれた作品。


①は力強いドラムとギターストロークで始まる、3分に満たない楽曲。
この曲は次のような歌詞から始まる。

「やってきた恐竜 街破壊」

なんだこの世界観は。バンド名から一筋縄ではいかないバンドだとは思ってたけども。
サビの歌詞も面白い。

「CIA KGB FBIに共産党の陰謀よ 誰か わたしを逃がして」

スケールがでかすぎる。国家規模の話。やくしまるえつこは何をやらかしたのか。

②はオシャレなギターフレーズから始まる人気曲。
なんといっても、このフレーズにやられる。

「ラブ ラブ ラブずっきゅん」

歌詞には載ってこないんだけど、この後にため息が入る。これがたまらなく良い。
この曲はギターフレーズも良い。特にAメロの単音カッティングが目立たないけど、洒落たフレーズ。

③はどこか寂しげな印象を受ける曲。Aメロのタメが良い。
一回しかない大サビのフレーズが頭の中をループする。

「コントレックス 箱買い」

これを繰り返すのだけど、最初聞いたときはコンプレックスだと思ってた。
コントレックスは水(硬水)のブランドらしい。箱買いというフレーズも新鮮。

④でもあまり歌詞には使わないフレーズが。

「わたしはハラハラ デイトレード失敗続きで」

実はやくしまるえつこはデイトレーダーでもあったのか。多彩すぎる。

⑤はほのぼのとした感じの一曲。
ひたすら元素記号を繰り返すが、突然飛び出す、

「二酸化単細胞」

とか

「過酸化sweet sweet days」

といった言葉遊びのセンスが光る。

独特の言葉選びのセンスと、やくしまるえつこの無機質なボーカルの相乗効果が作り出す世界観が特徴。
バックの演奏は派手さはないものの、良く聴くと凝ったフレーズも有り、これぞプロの仕事。

結成が2006年と比較的最近のバンドにもかかわらず、
「ポスト相対性理論」、「相対性理論フォロワー」という言葉が生まれるほど、シーンに与えた影響は大きい。

僕のこのアルバムの評価としては、ミニアルバムということもありボリューム感が物足りない印象。
収録時間が合計16分はさすがに短すぎる。
曲のクオリティも冒頭二曲と他の曲では差を感じるが、
冒頭の二曲はこのバンドの特徴が詰め込まれた楽曲なので、相対性理論を初めて聴く方にはオススメ。

僕がいままで聴いてきたバンドとは世界観が違いすぎて、
アルバムジャケットみたいに宇宙に連れて行かれたような気分になった。

評価:B

① スマトラ警備隊
② LOVEずっきゅん
③ 夏の黄金比
④ おはようオーパーツ
⑤ 元素紀行

これPVという認識で正しいのでしょうか…



テーマ : 女性アーティスト
ジャンル : 音楽

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S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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