[Alexandros] 「ALXD」~騒動を乗り越えて、次のストーリーへ~



[Alexandros] 「ALXD」(2015)

改名騒動、PVパクリ疑惑、幾多の困難を乗り越えて、満を持して[Alexandros]として初のフルアルバムが完成。
メジャー契約をして、メディアへの露出が増えたこともあり、シングル曲はキャッチーで聴きやすい。
既出曲は多いが、アルバム曲は彼ららしい遊び心が詰まっており、一筋縄ではいかない曲ばかり。
[Champagne]→[Alexandros]へ。現在のロックシーンへ名刺代わりの一枚。

爽やかで、青空の下で聴きたくなるようなポップチューン「ワタリドリ」


「誰も聴いていない 気にも留めない それでも歌い続けた」

デビュー前、代々木公園で路上ライブをしていた時の感情を書いたものとのこと。
今や、フェスのメインステージを務める彼らだが、下積みは長い。だからこそ、彼らのストーリーに我々は共感するんだ。

エフェクトがかった川上洋平のボーカルが印象的な、エレクトロ色が強いロックチューン「Boo!」
間奏でスローダウンして、再度テンポアップする個所はライブで盛り上がりそう。
歌詞は、彼ららしい大胆不敵な詞。メジャーシーンを制圧してやろうという感じですかね。

ラップなのか何なのか分からない早口歌唱が突き刺さる「ワンテンポ遅れたMonster ain't dead」

「When we had to change our names into [Alexandros].You pissed me off but a year later.Now I pissed all over on your face.」

あまりこういう歌詞を書く人って減った気がする。ロック的な主張というか。

アルバムのリード曲で、ハイトーンボイスが冴えわたる「Famous Day」


夏に聴いたら、清涼感があって涼しくなりそうな一曲。だが、演奏は激しい。(特にドラム)
メトロックで聴いたときは、キーが高すぎて、ボーカルが演奏にかき消されていたのでなんとかしてほしい。

ミドルチューンのシングル曲。ライブでは合唱が起こる「Adventure」


間奏はこちらの記事で以前に書いたので、省略します。

シンプルな演奏が格好いい、全英詞の楽曲「can't explain」
複雑な構成を入れることが多い彼らの楽曲にしては、シンプルなパワーポップ。
個人的に初聴で気にいった楽曲。

セッションからボーカルが乗っかるインタルード曲「Buzz off(Interlude)」

若者に対するメッセージが込められた「Oblivion」


「Seize the day you boys and girls and young and the old life is different life is not fair and life is short」

最近、時間が経つのがあっという間に感じる。一瞬、一瞬を大切に生きていきたい。

ピアノ(もしかしたらギターかも)の単音メロディが耳に残るラブソング「Leaving Grapefruits」
過去の恋愛を振り返るような歌詞。サビの切ないメロディ。
同じラブソングでも次曲の「Dracula la」とはテイストが違って、対比が面白い。

オシャレで底抜けにポップな「Dracula la」


サビのメロディは嫌でも耳に残る。メロディメイカ―としての川上洋平の才能を感じさせる楽曲。
歌詞は、よっぽど魅力的な女性(ドラキュラ)に出会ってしまった男の気持ちを歌った。

トランペットの音色と力強いバンドサウンドがマッチしたロックナンバー「Droshky!」


「Take a look at all the fake ass rock star they've got a beaf about the government stating principles that look so weird」

政治的な思想を掲げるミュージシャン批判ですか。誰のことですかね?

ドラマチックなイントロに中盤のメタル的展開と、彼らの演奏技術の高さが光る「Dog 3」


PVでは、メンバーが演技に挑戦している。(なんとも、B級映画的な仕上がりだな・・・)
2ndアルバム収録曲「Cat 2」の続編的な扱いなのだろうか。

彼らの代表曲の一つとなった、前向きなメッセージが特徴の疾走感あふれる「Run Away」


この曲の歌詞(特にCメロ)は川上洋平らしいフレーズ。
生きている一瞬一瞬を大切にするというのは、彼が一貫して伝えてきたメッセージ。

最後はしっとりしたミドルチューン「Coming Summer」
ラストに向けて力強くなっていくサウンドと、ライブで合唱が起きそうな「ラララ」というフレーズが特徴的。
切ない終わり方が曲名とは反対に、夏の終わりを感じさせる。


改名後初のアルバムということで、彼らの様々な側面をリスナーに公開したアルバム。
「ワタリドリ」「Dracula la」「Run Away」のようなキャッチーで、幅広い層に受け入れられそうな曲もあれば、
「ワンテンポ遅れたMonster ain't dead」「Dog 3」のようなロックバンドとしての力量の高さを感じる曲もある。
総じて言えることは、彼らの楽曲は「格好いい」ということだ。全ての楽曲においてスマートな印象。

アルバムとしては、やはり既出曲が多すぎるかと。まるで、ベストアルバムのような感じ。
良い曲が多いのは間違いないのだけれども、アルバムの完成度として重要になる統一感はない。
初めて、彼らのアルバムを手にする人にはオススメのアルバム。彼らがフェスで大活躍している理由が分かると思う。
インタビューでも、常々「一番になりたい」と公言している上昇意欲の高いバンド。まだ、上に行けるはず。

評価:B

1. ワタリドリ
2. Boo!
3. ワンテンポ遅れたMonster ain't dead
4. Famous Day
5. Adventure
6. cant explain
7. Buzz Off (Interlude)
8. Oblivion
9. Leaving Grapefruits
10. Dracula La
11. Droshky!
12. Dog 3
13. Run Away
14. Coming Summer


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テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

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S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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