ゲスの極み乙女。「みんなノーマル」~ノーマルな人間ほどゲスな人間~


ゲスの極み乙女。みんなノーマル」(2014)

最近話題の男女混合4人組バンド ゲスの極み乙女。のメジャーデビューアルバム。
ふざけたバンド名と自らを「ヒップホッププログレバンド」と呼ぶセンスはどうかと思うが、
人気が出始めるのも納得の一枚となっている。


①はファンキーなギターカッティングと跳ねるピアノが気持ち良い。
歌詞には、

「スマートフォンで曖昧にタップ」

など非常に現代的。
電車内でスマホを特に目的もないのにいじってる人が多い気が。僕もついやってしまうゲス人間です。
ラップを歌いながら、あのカッティングは中々できない。僕だったらそもそもラップが歌えない。

ところで「パラレルスペック」ってどういう意味だろう?

「暗い理由の前向きなラップ」


「泣いてるフリのファンキーなガール」

から察するに、多面性か。
人によって違う顔を見せるのは、人間のゲスな部分。

②は軽快なピアノが印象的な楽曲。
悪いけど、歌詞が理解できない。人間の心も分からない僕に魚の心を理解しろというのが無理な話。

③は「ゲスな感情」「ゲスな感性」など彼らの代名詞である「ゲス」のオンパレード。

「超人間的ニュースキャスターの超しがない理系出身のメガネ野郎」

とは誰のこと?
日テレの某アナウンサーが思い浮かんだけど、メガネの印象はないから違うのかな。
続く歌詞は、

「淀みない言葉に定評があって ぬかりない普通の嫌われ者さ」

なかなか手厳しい。

④は個人的に好きな一曲。

「本当は普通が怖くって」

という歌詞からも分かる通り、ノーマルであることの恐怖がテーマ。
冷静に歌詞を読んでみると、空気を大事にする日本社会を風刺している。
【ノーマル=ゲス】なんじゃないかと思ってしまう、このアルバムを象徴する一曲。

⑤はBlurの名曲を意識してるのかな。サビは間違いなくそう。
歌詞に(笑)をつけるのはどうなのかな。歌詞見なかったら気付かないのに、こういうのを見ると萎える。

⑥はこのアルバムの中で最も切ない印象。
このバンドのサウンドの鍵はピアノは握っていると感じる一曲。
ピアノ(シンセ)の音が大きいため、ピアノの印象=曲の印象。この曲はピアノの音色が切ない。
ピアノのサウンドが曲に与える影響に関しては、ミスチルのコバタケ賛否両論問題から明らか。

全体の印象としては、売れる要素は確かにあるという印象。
曲展開がJ-Pop的ではないものの、サビはとことんキャッチーで、演奏技術も高い。
ただ、代表曲の「キラーボール」のようなぶっ飛んだ展開(中盤にクラシック挿入)の曲はなく、
「ヒップホッププログレバンド」からすると物足りないアルバム。

個人的にはいわゆる「hip hop」を好む層が、このバンドをどう捉えているのかが気になる。
ジャンルの架け橋になりうるバンドなのでもっと露出しよう。(女の子がいるのでアイドルファンもとりこめるかも)

そして最後に一言、
普通な人間だと思っているそこのあなた、あなたはゲスな人間かもよ。

評価:B

① パラレルスペック
② サカナの心
③ 市民野郎
④ ノーマルアタマ
⑤ song3
⑥ ユレルカレル




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テーマ : 男性アーティスト
ジャンル : 音楽

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S.S

Author:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。東京都在住。
音楽に生かされている人間です。
どれだけ続くかわかりませんが、邦楽のアルバムレビューをしていきます。

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